みどりふぐの観察日記

広い心で読んでください。リズと青い鳥、響け!ユーフォニアムに関する考察、感想をひたすら述べるだけの突発性ブログです

【ネタバレあり】ラストシーン、希美がみぞれにかけた魔法とは

こんばんは。昼が暑いと夜の涼しさがより一層際立ってよいですね。皆様いかがお過ごしでしようか。

 

 

恥ずかしながらわたくし、先ほどツイッター
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このように呟いたところ、さっそく

 

終盤の下校シーンで希美が急に振り返って何か言い、その言葉を受けたみぞれがとても嬉しそうに微笑む場面があると思うのですが、あの時希美はみぞれになんと声をかけたと思われますか?
https://odaibako.net/detail/request/54a725928c2f47f7858891f408368990 #odaibako_zunguri_69ri

 

という質問をいただいてました。
質問者様、早速ありがとうございます。最高です。

 


結論から先に申し上げますと、私、このラストシーンは控えめに申し上げましても何回観ても号泣しております。

 

というのも、もちろん質問者様と同じくこれについては私もすごく最初悩んでたのです。
ですが超アニメディアの東山さんのお言葉を見てからもうラストは涙なしには観られなくなりました。▶︎【インタビュー】『リズと青い鳥』みぞれ役・種﨑敦美×希美役・東山奈央スペシャル対談[後編]-「その一瞬で、ふたりの関係は唯一無二のものになったなと感じたんです」 | 超!アニメディア

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(インタビュー一部トリミング)

 

これだけで十分かとは思いますが、せっかく私のお題箱にこの質問をいただいたので、僭越ながら私の解釈を述べさせてください。

 

なぜ泣けるか。私には理由が2つあります。

 

 


嬉しかったのは言葉ではない

あの瞬間のみぞれの表情は「希美がなにか言ってくれた言葉が嬉しかった」のではなく、「希美が振り返って顔を見せてくれたことが嬉しかった」んだなと。

 

冒頭からエンドまでじっと希美の後ろをついて歩くみぞれですが、別にそれは嫌々連れられてるのではなく、むしろとても幸せそう。
振り子のように揺れる希美のキュートなポニーテールを、希美のその背中を、みぞれは愛しそうに見てますよね。(どんだけ好きやねんって話)

 

だからと言って私は、いくらみぞれと言えど「いつも私を引っ張って歩いてくれてるみたい!希美素敵〜〜!!!」とか考えてる、とは思ってません。

だってみぞれはクライマックスで

 

「希美はいつも勝手」

 

と言いましたよね。
それはきっと、後ろを歩く自分の歩幅も見ずさっさか先に歩いてしまう、そんな希美の歩き方のこともきっと暗喩していたと思うんです。「勝手」という言葉にはもちろんマイナスなニュアンスが含まれていますから、全肯定はしてなさそうですよね。


つまり何が言いたいかと言うと、みぞれは「背中もいいけど、願わくば希美の顔を見たい」と思ってたんじゃないかなと。

 

そういえば冒頭で、階段を2段飛ばしで歩く希美が階段の上からひょこっと顔を見せてくれた瞬間、みぞれの目はきらきらに輝いたじゃないですか。こっちを見てくれたことが嬉しかったんでしょうね。
もしあの時も「顔を見せてくれないかな」なんて願いながら背中をじっと見つめて歩いてたらって考えると、みぞれが愛しくてたまらないですね。かわいい。致死量。


そしてその希美は、最後に後ろに振り返ってやっとやっとみぞれを見てくれます。希美の顔は私たち観客には見えることはありません。

でも、きっと希美らしい、90分の映画の中で見せたどんな表情よりピカピカの快晴な笑顔なんでしょうね。それがみぞれにとってどれだけ嬉しかったか。あんなにかわいい顔で「はっ!」とよろこぶみぞれの顔を見れば想像に容易いですよね。


「みぞれ〜〜よかったね〜〜〜〜😭😭😭😭😭😭😭😭」の涙が止まりません。

 

 

 

ハッピーエンドの予感

東山さんのインタビューにある通り、「みぞれが希美を追いかける」歩き方はいつもの2人の関係性を表しています。それが、最後の一瞬だけ、向き合うんです。
向き合った2人が、これからどうなるのか。それは私たちにはわかりません。


それでも私はこのたった一瞬が、これから来る2人の幸福な未来を予感させてなりません。

 

この映画そのものは、「100人いたら100人がハッピーエンドだと思う」締め方ではないと思います。

ですが、この映画を作ったのは安心と信頼の山田尚子監督なのです。

 

何度も言いますが彼女たちの歩き方はいつもの2人の関係性を表しています。それが、最後の一瞬だけ、向き合う。そしてみぞれがあんなに嬉しそうに笑う。

これが私には、「山田監督が2人の未来にハッピーエンドが訪れるよう魔法をかけてくれた、そんなラストシーン」としか思えなくなってしまったのです。

 

このリズと青い鳥という映画単体は90分だけで終わってしまいますが、2人の物語はここで終わりではないですからね。

 

2人が幸せになる未来を想像するだけでわたしはまたもよかったね〜〜〜〜😭😭😭😭😭😭😭😭!!!!!の嵐が。

 

 

うまく伝わったでしょうか。私もうまく言葉にできません。とにかくあのラストは私にとっては 

 

①希美が振り返って笑顔を見せてくれた(みぞれはそれを願っていたから嬉しくて仕方がない)
山田尚子監督が用意してくださった、2人の未来に起きるハッピーエンドの予感

 

に対し
「みじょれ〜〜!!よかっ…


………………の涙が止まらんのです。

 

 

 

 

最後に

あくまでこれは「リズと青い鳥を見た1人のオタクの解釈」で、正解ではありません。


皆様もそれぞれ素敵なお答えを想像してると思います。そのお答えも大切にしてさしあげてくださいね。

ですがもし「いままで希美が何を言ってるのか気になってモヤモヤしてたけど、この記事でみぞれのラストの笑顔がより可愛く見えるようになった!!」って方が1人でもいらしたら私は幸せです。

 

 

「物語はハッピーエンドがいいよ。」


では。